はじめに
料理人からプログラミングを学び、飲食領域のスタートアップを創業して得た知見をちょろちょろ記録しています。
今回は、これからの飲食店とテクノロジーの可能性と課題、これから描いていく未来ついて書いていこうと思います!
テクノロジーにより生まれてきた新たな可能性
最近、徳島県の山奥でレストラン「Pertornare」を営んでいる1人の料理人の方と知り合いました。
彼曰く、固定費を極力抑え、コロナの影響がまだ残る現在では、自身でECサイトを使ってお客さんに料理を提供しているそうです。
そのECサイトがこちら(*毎週金曜日20時から売り切りで販売中)
SNSが普及しどこへでも情報を発信できるようになり、個人でも簡単にECサイトを立ち上げられる時代になりました。
低コストの立地で日本中のお客さんに美味しい料理を届ける。
テクノロジーが発達した今だからこそ見ることができる新しい飲食のモデルを体現している一つの例を垣間見ました。
都会の飲食店でも客席数×回転数×単価が上限だった天井の見えるビジネスモデルではなくなり、ECやデリバリーで一定の売上を立てながらファンを作り、本当にこだわった最高のおもてなしを来店してくださったお客さんに提供する。
そんなこだわりと経済的合理性の共存した飲食店がこれからたくさん生まれてくると思います。
可能性の裏側に存在する課題
たしかに売上をあげる方法が増え、情報発信もしやすくなった今、飲食店にとって良いことばかりのように感じますが、今のままではそんなことはありません。
売上をあげる方法が倍になるなら、作業量も単純計算で倍になるからです。
もしかしたら、販売方法の多角化により管理業務が複雑化し作業量が倍以上になるなんてことも普通にあると考えられます。
最近、客数は減ってあまり忙しくないけど忙しいという飲食店が増えたこともこれが理由です。
テクノロジーが進化しできる事が増えてきた一方で、これからは自分がする必要の無い事はテクノロジーにお願いするなどして、バランスを取る必要があります。
最後に
これからテクノロジーの普及により、どんどん飲食店のあり方も変化していきます。
人がする必要の無い仕事が一切不要になったりといった業務の効率化だけに止まらず、店舗の運営実績を常にデータ蓄積してく事で実績ベースで店舗の運営偏差値(信用スコア)が算出され融資が受けやすくなったり、店舗を中心としたコミュニティの形成がされるような仕組みが出来たりしていきます。
それだけでなく、小さい飲食店や個人をエンパワーメントするサービスが増え、より多様性に富み面白い飲食業界になっていくと思います。
そういった世界では、テクノロジーの理解を含めてしっかりと自分で活かしていく能力、考える力が求められていくと思います。
僕はテクノロジーが飲食業界をより豊かにしていくと信じており、テクノロジーに大して素養のある飲食人を増やすことも自分の使命だと思っていますので、是非いつでも気になることがあれば質問いただければと思います。
どんな人がコレを書いている?
現在:
飲食業界のニューノーマルを作る、スタートアップ企業:efoo株式会社を創業したてホヤホヤ、起業家として活動中。
経歴:
・辻調理師専門学校を卒業。
・大阪の一ツ星レストランで約4年間修行
・オーストラリアの和食レストランで店長として店舗運営
・淡路島で料理責任者として複数店舗の立ち上げ、運営
・プログラミングスクール「ジーズアカデミー」を卒業
・不動産会社のIT事業部で社内システム開発
・「efoo株式会社」創業
・サムライインキュベート運営のアクセラレーションプログラム「The First Movers」に採択され参加中。